ゲストユーザーとして招待しているにも関わらず、サイトにアクセスができないことがあります。
その場合、SharePoint、Office365(AzureActiveDirectory)から該当のゲストユーザーを完全に削除し、再度、招待することで改善することができる可能性があります。
以下に手順を紹介していきたいと思います。
■ SharePoint Online のディレクトリから、ユーザー情報を削除する
本手順では、SharePoint Online および Office 365 に登録されている外部ユーザーを完全削除することが可能です。
まずは、SharePoint Online Management Shellにて、SharePointへ接続します。
※ SharePoint Online Management Shell のコマンドレットを実行するためには、SharePoint 管理者、または全体管理者である必要があります
1. SharePoint Online Management Shell を起動します。
2. 下記のコマンドレットを入力します。
[構文]
Connect-SPOService -Url https://<テナント名>-admin.sharepoint.com
[実行例]
※ テナント名が "contoso" の場合は以下のようになります。
Connect-SPOService -Url https://contoso-admin.sharepoint.com
3. 上記コマンドレットを入力後、サインイン画面が表示されますので、管理者のアカウントでサインインします。
対象ゲストユーザーの情報を確認するコマンドレット
- 対象ゲストユーザーの情報を確認するコマンドレット
<実行例>
Get-SPOExternalUser -Filter ゲストユーザーのメールアドレス
- 上記 1 で当該ユーザーの情報が表示された場合は、以下のコマンドレットを実行します。
※ 表示されない場合は不要です。
<実行例>
$ExtUser = Get-SPOExternalUser -Filter ゲストユーザーのメールアドレス
- つづけて以下のコマンドレットを実行します。
<実行例>
Remove-SPOExternalUser -UniqueIDs @($ExtUser.UniqueId)
- 確認のメッセージが表示されたら、内容を確認し、キーボードの [Y]、つづけて [Enter] キーを押下します。
確認
この操作を実行しますか?
対象 "UniqueIDs" に対して操作 "Remove external users." を実行しています。
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ
(既定値は "Y"):
- 次の内容が表示されたたら操作は完了しています。
Successfully removed the following external users
<Unique ID>
・上記 <Unique ID> には個別のユーザー ID が代入されて表示されます。
削除後に再度、Get-SPOExternalUserのコマンドレットで該当のゲストユーザーが削除されているか確認します。
もし、コマンドレットでうまく削除ができない場合は、以下の方法で画面から削除を実施してみてください。
■ サイト コレクションから、ユーザー情報を削除する
2-1. 全体管理者ユーザーにて、事象発生サイトにアクセスします。
2-2. 画面右上の [歯車] のアイコンより [サイトの設定] をクリックします。
2-3. [ユーザーと権限] - [ユーザーとグループ] をクリックします。
2-4. [ユーザーとグループ] 画面が開いた状態で、ブラウザーの URL 欄の URL 末尾の数字を「GroupId=0」に変更し、キーボードの「Enter キー」を押下します。
例)https://<テナント名>.sharepoint.com/sites/<サイト名>/_layouts/15/people.aspx?MembershipGroupId=8
上記の場合は以下のように修正します。
https://<テナント名>.sharepoint.com/sites/<サイト名>/_layouts/15/people.aspx?MembershipGroupId=0
※ URL 末尾の "8" を削除して代わりに "0" を入力した後、キーボードの「Enter キー」を押下します。
2-5. 該当サイト コレクションに登録されているすべてのユーザーが表示されますので、削除したい外部ユーザーの左にあるチェック ボックスにチェックを入れます。
なお、存在しない場合は以下の 2-6. から 2-8. の作業は必要ございません。
※ ユーザー名をクリックいたしますと、画面が変わり、該当のユーザーの外部ユーザーとしてのメール アドレスが表示されます。
2-6. 画面上方にある [操作] をクリックし、[サイト コレクションからのユーザーの削除] をクリックします。
2-7. 削除の確認ダイアログ画面が表示されますので、[OK] をクリックして削除を実行します。
2-8. [ユーザーとグループ > すべてのユーザー] 画面から、該当の外部ユーザーが消えたことを確認します。
■ Microsoft 365 管理センターよりユーザー アカウントを削除する
- Microsoft 365 管理センターの [ユーザー] - [アクティブなユーザー] を確認し、該当の外部ユーザーのアカウントが表示されている場合は削除します。
- Microsoft 365 管理センターの [ユーザー] - [削除済みのユーザー] に、該当の外部ユーザーのアカウントが表示されていることを確認します。
- 下記の手順にて、外部ユーザーの情報を Office 365 のディレクトリから完全に削除します。
■ Azure Active Directory 管理センターにて完全削除する手順
- Office 365 ポータル内 アプリ ランチャーより [管理] をクリックし、Microsoft 365 管理センターを表示します。
- 左ペイン [管理センター] - [Azure Active Directory] の順にクリックし、Azure Active Directory 管理センターへアクセスします。
- 左ペイン [ユーザー] をクリックします。
- [削除済みユーザー]をクリックし、完全削除するユーザーのチェックボックスにチェックを入れます。
- [完全に削除]をクリックし、[はい]をクリックします。
完全削除後に以下のコマンドレットで情報が出力される場合は、削除がされていません。
※削除が完了している場合は、User Not Found.のエラーが発生します。
以下の記事を参考にAzureADに接続してから実施します。
<構文>
Get-MsolUser -UserPrincipalName "ゲストユーザーのアドレス" -ReturnDeletedUsers
<実行例>
Get-MsolUser -UserPrincipalName user01@contoso.com -ReturnDeletedUsers
上記の手順実施後、該当のゲスト ユーザーを再招待していただき、事象が改善されているかをご確認ください。
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