- 1. [図をイメージ枠で表示する] 設定の確認、変更手順
- 2. インターネット オプションの設定変更
- 3. 画像の自動ダウンロードを有効化する
- 4. AllowImageProxyAuth レジストリの追加
- 5. セキュリティソフトや他社製常駐ソフトの停止
- 6. オペレーティング システムのクリーン ブート
今回は、Outlook クライアントにて、本文中の画像が添付してあるメールを開いた際に、画像が正常に表示されない事象について、解消策をご紹介したいと思いますので、事象が解消されるかご確認ください。
1. [図をイメージ枠で表示する] 設定の確認、変更手順
[図をイメージ枠で表示する] 設定が有効化されていた場合、メール本文中の画像を黒枠のみで表示する動作が行われます。
以下の手順にて設定をご確認いただき、もし有効化されていた場合は、無効化後に画像が表示されるようになるかご確認ください。
- Outlook クライアントを起動します。
- [新しいメール] をクリックします。
- 新規メール作成ウィンドウ左上の [ファイル] をクリックします。
- 左側の [オプション] をクリックします。
- "Outlook のオプション" ウィンドウにて、[メール] - [編集オプション] をクリックします。
- [編集オプション] ウィンドウにて、[詳細設定] を選択します。
- "電子メールの内容の表示" 内の [図をイメージ枠で表示する] のチェックを外します。
- Outlook クライアントを再起動します。
2. インターネット オプションの設定変更
インターネット オプションの [暗号化されたページをディスクに保存しない] がオンに設定されている場合、Outlook クライアントでは https のリンク先の画像をキャッシュとして保存することができず、画像の部分が赤い [X] で表示されます。
以下の手順でインターネット オプションの設定を変更し、画像が表示されるようになるかご確認ください。
- Outlook クライアントを終了します。
- [コントロール パネル] - [ネットワークとインターネット] - [インターネット オプション] を開きます。
- [インターネットのプロパティ] 画面から [詳細設定] タブを開きます。
- "セキュリティ" セクション内の [暗号化されたページをディスクに保存しない] のチェックボックスがオンの場合はオフにします。
- [適用] - [OK] をクリックします。
- Outlook クライアントを再起動します。
3. 画像の自動ダウンロードを有効化する
トラスト センターの設定を変更するか、メールの差出人をセーフリストに登録し、画像が表示されるようになるかご確認ください。
トラスト センターの設定を変更する方法
- Outlook クライアントを起動し、[ファイル] タブ - [オプション] - [トラスト センター] - [トラスト センターの設定] をクリックします。
- [トラスト センター] の [自動ダウンロード] を開き、以下のチェックボックスをオフにします。
・標準 HTML メール メッセージまたは RSS アイテム内の画像を自動的にダウンロードしない : チェック オン → オフ
差出人をセーフリストに登録する方法
- Outlook クライアントを起動し、[ホーム] タブ - [迷惑メール] - [迷惑メールのオプション] をクリックします。
- [信頼できる差出人のリスト] タブをクリックします。
- [追加] ボタンから、対象の差出人のメール アドレスまたはドメインを入力し、[OK] をクリックします。
- [適用] - [OK] をクリックし、[迷惑メールのオプション] を閉じます。
4. AllowImageProxyAuth レジストリの追加
Outlook クライアントでは、HTML レンダリングに Word コンポーネントを使用しています。
ただ、Word コンポーネントがリンク先の画像をダウンロードする際に認証情報を含めてリクエストを送信しないため、認証が必要なプロキシ サーバーを経由すると画像がダウンロードされません。
以下のレジストリを作成することで、認証情報を送信してリクエストを送信する動作に変更されるようになりますので、動作をご確認ください。
キー : HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Common
名前 : AllowImageProxyAuth
種類 : REG_DWORD
値 : 1 または 2
各値の動作は以下の通りです。
いずれの場合も認証ダイアログで正しいユーザー名・パスワードを入力して認証が通った後、認証ダイアログは表示されません。
値 : 1
プロキシの認証が必要となった場合に、Outlook のセッション中に 1 度だけ認証ダイアログを表示します。
このダイアログをキャンセルすると、Outlook を再起動するまでは認証ダイアログは表示されませんが、画像も表示されません。
値 : 2
プロキシの認証が必要となった場合に、毎回認証ダイアログを表示します。
そのため、1 つの画像のダウンロードで認証ダイアログをキャンセルしても、別の画像のダウンロードで認証が必要となった場合には認証ダイアログが表示されます。
5. セキュリティソフトや他社製常駐ソフトの停止
セキュリティソフトや他社製の常駐ソフトウェアの影響を排除するため、事象が発生している端末にて、ウイルス対策ソフトや他社製常駐ソフトウェアを一時停止してください。
6. オペレーティング システムのクリーン ブート
Windows オペレーティング システムをクリーン ブートで起動させることにより、オペレーティング システム以外の、自動的に起動するアプリケーションや常駐するアプリケーションの影響を排除することが可能です。
事象が再現しない場合は、無効化したサービスやスタートアップを 1 つずつ有効にしていただき、要因を特定してください。